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(片山)

協会について


はじめに

 令和4年10月20日、36年間の長きにわたり愛媛サクソフォーン協会を導いて来られた会長・永岡嘉夫先生がご逝去なさいました。謹んで哀悼の意を表します。

 愛媛大学に、元ABC交響楽団・クラリネット奏者の故・永岡嘉夫氏が教官として着任した昭和44年当時、サクソフォーンの指導ができる人が愛媛県にはいなかった(らしい)。まだサクソフォーン専攻の学生がいなかったとは言え、副科でサクソフォーンを勉強する学生たちのために、永岡先生は自ら東京までレッスンを受けに通われた。東京芸術大学教授・(故)阪口新氏の教えを請うためである。
 その頃の愛媛大学は、特別教科(音楽)教員養成課程が設立されて10年目にあたり、様々な面への充実が図られ、質を向上させようとする努力が続けられていた。管楽器の常勤教官が着任したことにより、管楽器専攻の制度も確立された。専門の教官がいない分野(楽器)における非常勤講師の招聘にも寛大であった。そのため阪口先生、そしてその後任として冨岡和男先生が愛媛大学でレッスンをして下さることとなった。
 阪口先生は、日本中のサクソフォーン奏者の師匠であると言っても過言ではない。大抵の学校の吹奏楽部には阪口先生の教則本がある。冨岡先生は、NHK交響楽団はじめ多くのオーケストラと共演しておられた。当時まさに、日本中で最も忙しいサクソフォーン奏者でありながら、遠い愛媛まで足を運んでくださった。何という幸せであろう。
 その後サクソフォーン専攻の学生も増え、専攻生のみでアンサンブルが組めるようになった。永岡先生が主宰した「アドルフ・サックス・サクソフォーン四重奏団」が常に良い指標であったことも、学生たちの大きな励みとなった。

 それは1本のカセットテープから始まった。
 昭和62年春、冨岡先生が聴かせて下さったのは、前年に作陽音楽大学(現・くらしき作陽大学)で開催されたサクソフォーン・オーケストラ演奏会の録音だった。
 分厚い芳醇な響き、豊かな表現力…「これは何?」「やってみたい!」正直な感想だった。「やりましょう。」永岡先生の『鶴の一声』で、会は発足し、愛大生たちは不眠不休で(?)第1回演奏会の準備に取りかかった。
 多数のサクソフォーン専攻生のいる音楽大学にすら、サクソフォーン・オーケストラは数えるほどしかなかった時代である。ましてや、「県」単位のサクソフォーン・オーケストラなど例がなかった。楽譜は作陽音楽大学や日本サクソフォーン協会からお借りし、客演は阪口先生に、そして指揮と独奏を冨岡先生にお願いして練習は始まった。香川サクソフォーンアンサンブルの皆様も駆けつけて下さり、総勢20人余りの(今思えば)小さなオーケストラはデビューを果たした。
 以来、第12回まで指揮・独奏者として舞台に立たれた冨岡先生は愛媛サクソフォーン協会生みの親、そして育ての親である。そして賛助会員の方々、作陽音楽大学の学生の皆様…多くの方に支えていただいた。「助けていただいてばかりではいけない」ということで、永岡先生の監修のもと、新レパートリーの開発も始まった。大須賀吉江氏がパソコンを使って編曲を手がけ、貸譜に頼りすぎず演奏会を行うことができるようになった。
 また、第13回からの指揮を引き受けて下さった(故)吉住典洋氏は、オーケストラの指揮経験を生かした適切な指導で、演奏のクオリティーを大きく向上させた。

 第23回からの指揮を引き受けた私・竹内優子は、教員生活の傍ら編曲と演出も手がけ、毎回会員に多大な迷惑をかけています。しかし、この会のために今まで尽力して下さった方々のご厚意に深謝し、今後ますますの発展を祈念する一会員であります。

初めての方には「サックスの魅力にふれていただけるような」
サクソフォーンを勉強中の学生さんには「サックスがますます好きになるような」
サクソフォーン愛好者の皆様には「サックスの可能性を再発見していただけるような」

そんな演奏会を目指して、亡き恩師の遺志を次世代に引き継ぐべく、日々精進し、研鑽を積んでまいりたいと考えております。
どうか、今後とも一層のご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

協会事務局情報

住所 愛媛県松山市
電話番号 09015720303(片山)
会長代理 仲田 由加

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